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熱処理のご紹介

㈱初島組のお客様のプラント設備では熱交換器と呼ばれる装置が多く、弊社では熱交換器の部品の一つであるチューブバンドル(管束)を多数製作しています。

 チューブバンドルは、伝熱管(チューブ)と管板(チューブシート)を主とした部材で構成されており伝熱管と管板の接合は、拡管や溶接により行われます。

 今回は、そのチューブバンドル製作工程の一部であるチューブ溶接部の熱処理を紹介します。熱処理の目的は多岐に渡りますが、今回は機器の使用が湿潤硫化水素サービス環境下となるため硫化物応力割れ(SSC)防止のため、弊社工場内で熱処理業者による応力除去焼鈍(局部焼鈍)を実施しました。

 

① チューブ溶接部に加熱ヒーターを取付中

② チューブ溶接部熱処理中

③ 熱処理中の温度推移